犬好き?犬嫌い?

 
  とにかく犬が苦手で苦手で、その姿が見えなくても、はるか遠方からでも犬センサーが稼働して、
わざわざ犬のいない道を脳内ナビで選んで歩く芥川龍之介。
しかし大正14年軽井沢にて、なぜか犬のオークション会場に足を運び、辰ちゃんこに犬種や値段をメモれと指令を出した。
どうした龍之介。なぜ突然そんなチャレンジャー精神を発揮する。
単に混乱してたのか、弟子の手前余裕のあるとこを見せたかったのか。でもきっとその表情はこわばってたにちがいない。



 ネタ元:「高原にて」「花を持てる女」「夏の手紙」堀辰雄/「白」「犬と笛」「桃太郎」芥川龍之介
「勉強家で多能の人」松岡譲/「折口信夫の晩年」岡野弘彦/